いいむろなおきが率いるマイムユニット。
優れた身体表現で、子どもたちの想像力を刺激します。
ないものがあるように見えるだけでなく、舞台からたくさんの
おしゃべりが聞こえてくる。
無言の舞台は、雄弁なものがたりとなって子どもたちの心に届きます。
四人のアンサンブルが見せる舞台は、子どもたちの集中力と想像力が活発になり、目が離せなくなります。
日常から少しだけ次元を歪めて非日常の世界をえがくと、感じたことがない感覚や感情が湧き上がってくるようです。
マイムボックスを見終わると、パントマイムをやってみたくてウズウズしてきます。だから、メンバーがその場で出来るマイムのコツを教えます。「壁」のマイムや「綱引き」をその場でやってみます。そして、舞台に上がってもらった人には、もっとすごいことにチャレンジしてもらいましょう。
マイム(パントマイム)の始まりは、紀元前500年のギリシャ時代までさかのぼります。パントマイムの「パン」はすべてという意味。「マイム」は模倣する、真似てみせる、表現してみせるという意味です。マイムは感情、生き様を身体だけで表現するパフォーマンスとなりました。
観客はなぜマイマーたちが演じる人物の気持ちを知ることが出来るのでしょうか。
私たちは無意識に、周りの人々にたくさんのシグナルを身体表現を通して送っています。言葉とは別に、相手の感情や状態を共感しているのです。
花をデッサンするように、マイムは身振り手振りで色彩豊かに描きだします。何もない舞台上に、演じ手と受け手とで共鳴する想像力で、心の内側にあるものを鮮やか映し出します。
読み解く力、想像する力のふたを開けてマイムを楽しんでください。
兵庫県立宝塚北高等学校演劇科卒業後、1991年単身渡仏。パリ市マルセル・マルソー国際マイム学院入学。マルセル・マルソーにマイムを師事。
1994年同校卒業後、ニデルメイエ国立音楽院コンテンポラリーダンス科最上級クラスに入学。翌年、審査員全員一致による金賞で首席卒業。
フランスと日本でマイム、パントマイム、ダンスなどの公演活動やワークショップを行う。1998年より拠点をフランスから日本へ移し、ワークショップやソロ公演などを開始。
1998年11月、関西初のパントマイムフェスティバルに参加。以降、ソロ公演や他のマイム俳優との共演、小・中・高校等での学校公演の実施、海外フェスティバルへの参加など、活動中。
2000年の大阪府舞台芸術奨励新人にマイム俳優として初めて認定される。大阪文化祭賞受賞。2006年文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてパリ留学。
2009年「第3回世界デルフィックゲーム大会」即興マイム部門金メダリスト。
神戸ビエンナーレ大道芸コンペティション特別賞受賞。2011年マカオで市民参加作品製作。兵庫県芸術奨励賞を受賞。
○ カラダがずれる!? マイム体操
○ 手こずらせる赤い風船
○ そのイスに座るのは誰?
○ のびるカラダ、宙に浮くカラダ
○ 動かないエスカレーター
○ 電車の中で突然 !?