演奏の合間に楽器の紹介をします。また演奏後には希望者を募り舞台上で太鼓を叩いて出演者と共演します。
独楽の演奏後には、馴染みのうすい邦楽を親しみのある身近な音楽として、そして日本の豊かな伝統音楽として感じてもらえるでしょう。
独楽はコンサートの中でいくつもの顔を見せます。暗闇の中から、鈴を響かせて僧侶らしきものがあらわれます。被っていた笠を取ると鬼の面。やがて激しく太鼓を打ち鳴らします。
かと思えば、琴と三味線の合奏は邦楽の音色を優しく奏で、また津軽三味線の競演は激しいバチさばきで息のあった音色を聴かせます。深く響きわたる篠笛の静寂感、そして唄との掛けいの大太鼓の躍動感と、独楽の演奏は邦楽の表現の豊かさを感じさせます。
2001年、植木陽史を中心に和楽器をこよなく愛する者たちが心をひとつに関西を拠点として「和楽器演奏集団 独楽」を結成。和太鼓だけではなく津軽三味線・琴・尺八・篠笛・唄などを加え、今までにない独楽独自の世界観を造り上げている。
・俄(にわか)/和太鼓・篠笛
舞台の成功を祈り、神が舞い太鼓を打ちならす。まだ見えぬ未来へというたくさんの思いが込められている。
・波音(はね)/箏・津軽三味線の共演
ゆらぐ波・はねる波・渦 巻く。波を音に、音が波に…。
・戦(せん)/和太鼓・篠笛
戦(いくさ)の合図として使われていた太鼓。合戦の壮絶さを気迫ある太鼓で表現。
・ひかりの路(みち)/和太鼓・篠笛・尺八・箏・津軽三味線
希望のひかりを追い求め、踏み出して行こうという気持ちを込め作曲。
それぞれの楽器の特徴が生かされるようにと駆使された全員による演奏。
・みやけ/和太鼓・篠笛
三宅太鼓。三宅島に伝わる伝統太鼓。
・宮太鼓
・桶胴太鼓(長胴太鼓)
・琴
・尺八または篠笛
・津軽三味線
※編成により変わります。
邦楽器の魅力にとりつかれた独楽の演奏者たち。和太鼓、津軽三味線、琴、篠笛と手に持つ楽器は違いながらも日本の伝統音楽で結ばれ演奏集団になりました。邦楽に新鮮な趣きを与えます。
独楽は、和楽器、そして日本の音楽の魅力をふんだんに聴かせます。
演奏を通じて和楽器に親しみと興味を持ってくれるでしょう。コンサートの後、太鼓を叩いてみたい人を募って簡単な拍子をその場で指導し演奏をします。